Jに2100億円投入のダ・ゾーン、「ベイスターズでも実験しますよ」
スポーツ観戦の新しい体験を」という理念のもと、このたびライブストリーミングサービスが開始された英国系の『DAZN(ダ・ゾーン)』。Jリーグと10年2100億円の大型契約をするなど話題を集めたことに加え、セリエAやUFC、NBA、F1など130以上のスポーツコンテンツが用意されている。
CEOのジェームズ・ラシュトン氏は「これはまだ始まりに過ぎません。これからも日本のスポーツファンの期待に応えるコンテンツを拡充していく予定です」と、現代の"黒船"になるべく力強く語った。
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今後の展望を語ってくれたジェームズ・ラシュトン氏――提供されるコンテンツには、日本の人気スポーツであるプロ野球も含まれています。現状は横浜DeNAベイスターズと広島東洋カープの主催ゲームのみですが、今後も増やしていく方向性だと聞いています。そういえば、先日ベイスターズの池田純社長とお会いしたそうですね。
「ええ。ベイスターズとDAZNはビジネスに対する考え方が非常に近いと感じました。池田社長とは日本におけるスポーツ放送の今後についての考え方やビジョンを共有していると感じましたね。私としてはお会いできてとても嬉しかったです」
――先進的なアプローチでベイスターズを4年ほどで黒字転換させた池田社長ですが、感銘を受けた部分はありましたか。
「そうですね。とくに感銘したのはリスクに対する考え方です。前向きな考え方を持っていて、失敗することを恐れない。他のセ・リーグのチームは伝統的な考え方をするチームが多いようで、新しい技術などに対して抵抗を感じている部分もあるように思うのですが、池田社長は今回のこのチャンスをフルに理解してくださり、勇気を持ってつかもうとしています」
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