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バドミントン高橋&松友ペアが
「金メダルに一番近い」理由 (4ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by REUTERS/AFLO

 加えて高橋は、かつて弱点だったレシーブがうまくなって、しっかり相手コートの後方まで打ち返せるようになった。それによって、松友とのコンビネーションも完成されたように思う。また、松友も後方からでは厳しいものの、ハーフくらいの場所からなら、ポイントを決められるようなスマッシュが打てるようになった。その分、攻撃力がワンランクアップ。このペアにとっては、それも大きかった。あとは、粘りが増して、全体のレベルアップが図れたので、中国ペアに押し込まれることがなくなった」

 さらに今井理事は、「細かい部分で言えば、ショートサーブがすごく安定してきている」と言って、高橋&松友ペアが実力的には「金メダルに一番近い存在にいるのは間違いない」と太鼓判を押した。

「世界ランク2位の於&唐ペアも、昨年からの11大会では優勝が4回、2位が5回と安定した強さを見せている。それでも、3月の全英オープンと6月のインドネシアオープンの決勝では、高橋&松友が勝っている。そこでも、もう(パワーで)圧倒されるような感じもなかったですから。

 その他のペアも、これまでの大会で戦ってきている相手。戦い方の方針をしっかり決めて試合に臨めば大丈夫でしょう。これまで、相手の様子を見ようとして少し消極的に(試合に)入ってしまったときは負けることもありましたが、立ち上がりから集中して、やるべきことを最初からガチッと固めていけば、そう簡単に負けることはないと思います」(今井理事)

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