【月刊・白鵬】長男初の武者修行に、横綱が「親バカ」になる (5ページ目)

  • 武田葉月●構成 text&photo by Takeda Hazuki

 彼にとっては、それがよほど悔しかったみたいですね(笑)。以後、「来年は絶対に勝つんだ!」という意欲に燃えています。それで、今回の合宿にも参加したかったようです。

 私としては、勝敗はもちろん、強くても、弱くても、どちらでも構わないんですよ。家では長女と次女にはさまれて、やや消極的な性格の眞羽人が“好きなことを見つけた”ということに意義があると思っています。

 とはいえ、男の子の7歳なんて、まだまだ甘えん坊な時期。今回の合宿にも、母親のもとを離れて参加することには不安があったようです。母親もだいぶ心配していましたが、さすがに今回は、私も眞羽人に対してビシッと言いました。

「男だったら、ひとりで(合宿に)来なさい」と。

 まあ、幸い稽古場でも、宿舎でも、お相撲さんのお兄さんたちがいっぱいいますからね。彼らが優しくも手荒に遊んでくれますから、「寂しい」と感じることもなく、初めての“武者修行”は無事に終えられたようです。

 稽古場では、股割りとか四股の基礎を中心に、自分なりの稽古をしていた眞羽人。股関節が柔らかいようで、四股はなかなかのものでした……って、これはきっと、親バカなんでしょうね(笑)。

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