スポルティーバ句会。名句はスポーツシーンから生まれる...... 

  • 石塚 隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 村上庄吾●写真 photo by Shogo Murakami

俳人・堀本裕樹 × スポルティーバ編集部
第1回 スポルティーバ句会開催!
スポーツ俳句への誘い(2)

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 俳人・堀本裕樹氏を主宰に5人のスポーツ関係者が集まり始まった『第1回スポルティーバ句会』。前回は自己紹介後に、作者がわからない状態でランダムに記された俳句から、各人が並選を3句、特選を1句、計4句選ぶ「選句」が行なわれた。

自己紹介も終えて、句会は和やかな雰囲気に自己紹介も終えて、句会は和やかな雰囲気に

 その後、自分の選んだ俳句を読みあげる「披講(ひこう)」という作業に入るわけだが、堀本氏は次のように説明をする。

「選んだ俳句を読みあげる際、例えば私であれば最初に『堀本裕樹選』と言い、ふってある番号と一緒に俳句を読んでください。そして特選は最後に明かしてください。終わるときは『以上、堀本裕樹選でした』と言って締めくくる。これが披講の流儀になります」

 堀本氏を含む6人全員が読み終わると、次は点数出しとなる。点盛りといって、特選を2点、並選を1点で計算し、合計点が発表される(堀本氏のみ特別に6句選句)。その後、点数の高い句から「講評」が行なわれる。なぜ、この句が良かったのか? あるいはこの句から何をイメージするのか参加者たちが選評するのだ。同じ句であっても人によってまったく異なる受け取り方もあれば、自分と同じイメージを持つ者もいる。そこに俳句の奥深さが見え隠れする。

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