2015.03.07

【大相撲】打倒白鵬に燃える稀勢の里、豪栄道の秘策とは?

  • 福留崇広●文 text by Fukutome Takahiro
  • photo by Kyodo News

 大相撲3月場所は8日に初日を迎える。初場所では、横綱・白鵬(宮城野部屋)が大鵬を超える歴代1位の優勝33回を達成した。白鵬の強さが際立つ現状は、裏を返せば、無敵の横綱に真っ向から対抗する好敵手の不在を表している。

 初場所は18年ぶりに15日間、すべてが満員御礼となり、相撲人気の復活を印象づけた。ただ、肝心の土俵で白熱の優勝争いが展開されなければ、せっかく相撲に興味を持ち始めたファンも、すぐに離れていくだろう。緊迫感のない土俵はすぐに飽きられる。

 白鵬が新たな頂(いただき)に立った今だからこそ、春場所の焦点は「誰が白鵬を食い止めるか」に尽きる。中でも期待したいのが、稀勢の里(田子ノ浦部屋)と豪栄道(境川部屋)の2人の大関だ。

境川部屋に出稽古に来た稀勢の里(左)と 豪栄道
 稀勢の里は、白鵬に11勝35敗と大関以下では最も多くの白星を挙げている。豪栄道も昨年は、3場所連続で土を付けるなど、白鵬キラーとして存在感を見せてきた。折しも初場所も日本人力士が賜杯を逃し、2006年初場所で栃東(現・玉ノ井親方)が優勝してから、日本出身の力士の優勝は、丸9年も遠ざかることになってしまった。54場所ぶりの日本人優勝へ、稀勢の里と豪栄道が「打倒!白鵬」、賜杯への熱い思いを明かしてくれた。

 稀勢の里は、白鵬を倒すポイントを「下半身を徹底的に鍛えること。基本が一番大事ですね」と話す。