2014.09.22

【重量挙げ】三宅宏実&八木かなえ、リオ五輪に照準ピタリ

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by(C)Takamitsu Mifune / PHOTO KISHIMOTO

9月特集 アジア大会2014の発見!(7)

 アジア大会2日目の競技として行なわれたウエイトリフティング女子53kg級。11月4日からカザフスタンで開催される世界選手権にも同じ階級で出場を予定している三宅宏実と八木かなえにとって、この大会はその前哨戦となった。

 本調子ではなかったが、次につながるものを掴んだ八木かなえアジア大会とはいえ、この階級にはロンドン五輪女王で09年と11年世界選手権優勝者のズルフィヤ・チンシャンロ(カザフスタン)や、ロンドン五輪2位の許淑浄(チャイニーズタイペイ)、12年の世界ジュニア優勝者で、昨年の東アジア大会ではトータル219kgで優勝しているチョウ・ワンキョン(中国)など、強豪がひしめいている。もちろん厳しい試合となった。

 この試合、八木のエントリー重量は195kg。これまでならそれで後半のAグループに入れていたが、230kgの許を筆頭に、202kgの三宅を含めて200kg以上が8名いたために前半で競技を行なうBグループに入った。

「三宅さんと一緒なら心強いかなと思ったけどBになってしまったので……。でも逆に、気負わずのびのび出来たと思います」という八木は、スナッチを自己ベストより6kg軽い80kgでスタート。それを確実に成功させると2回目に82kgを挙げたが、3回目の84kgで失敗。

 そして、クリーン&ジャークは八木以外の3人の試技がすべて終わり登場すると、「スナッチで同記録だったインドネシアの選手が101kgで終わっていたので、確実にBグループのトップを取ろうと考えた」というように、1回目を、予定していた103kgから102kgに下げて成功。そして2回目に105kgを挙げると、「2回目の動きが良かったから」と3回目には108kgを挙げてトータルを190kgにした。

 結果、トータルは自己ベストから7kg少ない結果でも八木は笑顔を見せた。

「アジア大会は世界選手権につなげるための大会という意味もあったけど、かといって手を抜くのではなく両方を意識した形で臨もうと思っていました。腰痛が出てしまって練習が積めず、いいときの50~60%しかできないボロボロの状態だったけど、その中でもトータルで190kgを出せたので最低限のことはできたと思います」と安堵した表情で話す。