2014.09.16

【カーリング】新生・北海道銀行「五輪メダル」仕様の強さ

  • 竹田聡一郎●文 text by Takeda Soichiro
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

 11月(8日~16日)に長野県・軽井沢で開催されるパシフィックアジアカーリング選手権(以下、PACC)の日本代表決定戦が、PACCと同じ舞台の軽井沢アイスパークで行なわれた(9月11日~15日)。

 同代表決定戦には、2月に行なわれた日本選手権ベスト4、中部電力(優勝)、北海道銀行(準優勝)、LS北見(3位)、ヒト・コミュニケーションズ(4位・札幌国際大の卒業メンバーを中心に結成されたチーム)の4チームが参加。すべてのチームが当時とは大幅にメンバーが入れ替わる中、見事代表の座を手にしたのは、2014年ソチ五輪代表の北海道銀行だった。

圧倒的な強さを見せた北海道銀行。左から近江谷、小笠原、吉村、小野寺。 日本選手権のあと、主将の市川美余らが退団した中部電力同様、北海道銀行もチームを再編。小笠原歩、船山弓枝、小野寺佳歩の3人を残して、ソチ五輪で活躍した苫米地美智子(→ヒト・コミュニケーションズ)、吉田知那美(→LS北見)がチームから離れた。しかし代わって、「それぞれ、実績と実力を兼ね備えた”個”」と小笠原が語る、元チーム青森で2010年バンクーバー五輪代表の近江谷杏菜と、札幌国際大のスキップを務めていた吉村紗也香が加入。国内屈指のタレントを一挙にふたりも獲得する大型補強に成功し、関係者の間からは「2018年平昌五輪に出るためのチームではなく、平昌五輪でメダルを獲るチームだ」という声が漏れた。

 実際、北海道銀行はその評判どおりの強さを見せた。

 各チームのスキップが集まって行なわれた大会前日の会見で、誰もが「試しつつ」「様子を見ながら」という言葉を繰り返す手探りの状態にあって、北海道銀行はレベルの高いプレイを披露。近江谷→小野寺→吉村→小笠原という百戦錬磨のメンバーを並べたうえ、「どこのポジションもできる選手。その分、安心してゲームに集中できる」と小笠原が全幅の信頼を寄せる船山がフィフス(リザーブ選手)に控える充実の陣容で白星を重ねた。