2014.02.25

スノボ竹内智香、18年分の思いがつまった銀メダル

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi photo by Sanuki Naoya/JMPA

 スノーボードのアルペン競技、女子のパラレル大回転で日本人初となる銀メダルを獲得した竹内智香は、「W杯も2位続きで最後の最後まで2位。うれしさ半分悔しさ半分というより、悔しさの方が大きいかもしれない」と語っていた。そして、大会最終日前日の22日にはパラレル回転に出場。こちらも予選を勝ち上がり、決勝トーナメントに進出した。

「私としては、天候の動きをみて、大回転の時のように冷え込んでアイスバーンになることを望んでいたのですが......」

スノーボードアルペン大回転で銀メダルを獲得した竹内智香 こう話す竹内は、大回転はW杯で3戦とも2位になっていたが、回転では結果を出せていなかった。それでも前日の練習では好感触を得て、この日は「完璧中の完璧な滑りをしたらベスト4に入るかな、という気持ちで試合に臨んだ」という。 

 だが、天気は快晴になり、気温も高く雪は軟らかくなった。思惑が外れてしまったこともあり、大回転では予選1位通過だったが、回転は予選13位で通過。さらに、決勝ラウンド1回戦の1本目は赤コースよりも難しい青コースだったこともあり、中盤まで互角に戦いながらも最後の最後で離されて0秒20差をつけられた。

 しかし、2本目の赤コースは予選から好タイムを出す選手が多かったため、竹内にも逆転のチャンスは十分あった。時差スタートで前半はリードされながらも、中盤で相手に並びかける。だが、リードしかけた旗門を通過した直後に、横滑りして転倒してしまい、準々決勝進出はならなかった。

敗れた対戦相手のスイス人選手は、竹内がスイスナショナルチームの練習に参加させてもらっていたころチームに入ってきた旧知の選手で、「仲良しで妹みたいな子」と言って竹内は笑う。

「今シーズンは回転の方がずっと調子が乗ってこなかったので、予選から1回戦、2回戦と一本ずつ戦っていこうと思っていました。でも最後は、攻め過ぎて失敗しましたね」

 竹内はサッパリした顔でこう言った。大回転の板は早めに決定していたのに対し、回転の板は昨年の10月になってやっと決まるなど、「対策が遅れていた」という。練習でも回転は板のテストに費やす時間が多かった。