2013.10.30

【アイススレッジホッケー】ソチパラリンピック出場逃す。
浮き彫りになった問題点

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • 吉村もと●写真 photo by Yoshimura Moto

最終戦のスウェーデン戦も1点差負け。最後の整列では悔し涙が止まらなかった アイススレッジホッケーのソチパラリンピック最終予選大会(イタリア・トリノ)で、日本代表は通算成績1勝4敗で出場権を逃した。

 アイススレッジホッケーは冬季パラリンピックの人気種目だ。日本は1998年のパラリンピック長野大会から4大会連続出場している。さらに、2010年バンクーバー大会では優勝候補のカナダを準決勝で破り、悲願の銀メダルを獲得。その流れから、ソチでは金メダル獲得を目標に掲げていたが、残念ながらその勇姿を見ることはできなくなった。

 ソチパラリンピックの参加国は「8」。そのうち「5」枠が今年4月のAプール世界選手権の結果で決まっている。今大会には、その世界選手権6位のイタリアをはじめ、韓国(7位)、スウェーデン(8位)、Bプール世界選手権優勝のドイツ、日本(2位)、イギリス(3位)の6カ国が出場し、残りの「3」枠を争った。

 試合は総当たりで行なわれ、自力で出場権を獲得できるボーダーラインは「3勝」。だが、日本は初戦の韓国戦に0-1で敗れると、続くイタリア戦も落として崖っぷちに。3戦目のイギリス戦では大量8得点で初白星を飾ったものの、ドイツとの試合では、同点のまま迎えた試合終了7秒前に痛恨の失点を許してしまい、敗戦を喫した。結局、出場権は韓国とイタリア、スウェーデンの3チームが獲得。日本のソチへの道のりは、トリノの地で終わった。

 4敗したすべての試合が、「1点差」という悔しい敗戦だった。あと一歩、あと1ゴール……。そのわずかな差が、そのまま”世界”との差として表れた。司令塔としてチームを引っ張った高橋和廣(FW)は試合後、「拮抗した試合こそ踏ん張らなければ。そこが日本のホッケー界の今後を左右することになる」と唇をかんだ。