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「私はもう弱くない」千葉百音が夢の初五輪へ 「ゆづる兄ちゃん」に衝撃を受けた印象的な五輪も明かす (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【羽生結弦に衝撃を受けたソチ五輪】

 千葉にとって、印象に残っている五輪は、2014年ソチ五輪だという。小さい頃は「ゆづる兄ちゃん」と呼んで、氷上で一緒に遊んでもらっていた羽生結弦のフリーの演技だ。

「(羽生さんが)最初の4回転サルコウでの転倒から、後半はしっかり立て直して金メダルまでこぎつけたという、強烈な心の強さに衝撃を受けました。ノーミスが一番だけど、やっぱりミスをしてしまうこともあるので、そのあとにどうやって立て直すかというのも本当に大事になってくるなというのをしみじみ感じました」

 その時に羽生が演じていたフリーは『ロミオとジュリエット』。そして、千葉がミラノ・コルティナ五輪で演じるフリーも、曲は違うものの『ロミオとジュリエット』だ。

「奇しくも同じ『ロミジュリ』で自分にとっては初めての五輪に行けるというのは、偶然とはいえすごく感じるものもある。自分の思い描く『ロミジュリ』をしっかり演じられるように頑張ります」

 今季は夏場の仕上がりも遅く、不安要素も多かったが、それでも全日本では粘りきって結果を残した千葉。1月下旬の四大陸選手権を経て、ミラノへ向かう。

著者プロフィール

  • 折山淑美

    折山淑美 (おりやま・としみ)

    スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。

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