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【フィギュアスケート】鍵山優真は佐藤駿と再び「バチバチ」に戦えることが「すごくうれしいし楽しい」 (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【コーチである父との関係性にも変化】

 コーチである父・正和さんとの関係性も以前とは変わってきている。今では練習のやり方や試合時の過ごし方などはほぼ自分で考え、足りないものがあると感じればアドバイスをもらうようにしているという。

「2022年北京五輪が終わってからはミラノ・コルティナ五輪へ向けて順調に進んでいくはずだったけど、ケガや不調などいろんな想定外が起きてしまいました。前回の五輪でいい結果(銀メダル)を取れたことで、結果だけをすごく意識してしまうシーズンもあったけど、今は練習に対してもいい意味で完璧主義になりすぎず、自分の最低ラインを保っていくというのをすごく大事にしています。

 北京五輪の前は自分がその舞台で何を成し遂げたいかということにすごくワクワクする気持ちがあったので、今季はその時のワクワク感を思い出して、結果だけではなく自分が自分と向き合ってやっていくところをすごく意識しています」

 こう話す鍵山がターゲットにしているのは、フリーの4回転をトーループ2本とサルコウの3本構成をノーミスでこなし、200点台を出して合計300点台に乗せることだ。

 正和氏は現時点の鍵山について、「今はまだサルコウとトーループ、トリプルアクセルでまとめようとしている段階だが、毎日ほぼノーミスに近い演技でランスルーができている。さらに、そのあとも曲に合わせての見直しは何回もできているので問題はないというか、これ以上ないというところまでできていると思います」と説明する。

 だからこそ、NHK杯で300点台に乗せられなかったことを悔しがる。

 鍵山がこれからの展開として思い描いているのは、SPでは北京五輪で出した自己ベストの108.12点に少しでも近づくこと。フリーでは今の構成でノーミスの演技をして合計をどこまで伸ばせるか確認することだ。

 そして取り組んでいる大技の4回転フリップに関しては、こんな思惑がある。

「フリップは入れるタイミングにすごく慎重にならないといけないと思っていますが、GPファイナルに出場できればそれまでの2戦とは違って何もかかってない状態だから、4回転フリップを入れてさらにレベルアップしたい」

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