アイスダンスデビューの紀平梨花「頑張れることが本当に幸せ」 西山真瑚との「りかしん」で2030年五輪を目指す (2ページ目)
【"楽しんでデビューしよう"と臨んだ初演技】
迎えた11月1日の西日本選手権。アイスダンサーとして初めての公式戦を紀平は笑顔で滑りきったが、「3年ぶりの試合、そしてアイスダンスの初試合ということですごくドキドキの大会」だったという。それでも、落ち着いて楽しく滑れたと安堵の表情を見せた。
西山もパートナーのデビューを「1カ月しか練習していなかったのでどうなるのかなと思っていましたが、彼女がこの1カ月、めちゃくちゃ努力して大会に出場することができたのでとてもうれしく思います」と称えた。
リズムダンスは「楽しんでデビューしよう」と臨んだふたり。演技の内容的には、「気持ち的に大事だと思っていたツイズルがきちんと決まったのが私のなかではすごくうれしかった。表現の部分はしっかり楽しめましたが、ミッドラインのところでちょっとターンがあやしかったと思っているので、改善できたらいいなと思います」(紀平)と分析した。
世界のトップで戦ってきた技術を持つ紀平でも、ふたりで滑るということに初めは苦戦したという。
「滑るだけでも転んでしまったりしたので本当に危険だなと思っていたんですけど(笑)。急ピッチでなんとか仕上げて頑張ってきたので、それがちゃんと形になって演技ができたのはよかったなと思います」と話すように、初めてのリズムダンスで2位という結果でチームのポテンシャルを示すことができた。
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