検索

鍵山優真は男子フィギュアスケート「マリニン1強時代」を止められるか NHK杯で残った課題とは (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【"マリニン1強"を阻止できるか】

 SPで105.70点を出した段階で、鍵山には合計310点台への思いがあったはずだ。事実、4回転フリップと後半の4回転トーループのミスがなければ、あと15点ほどは上積みできるはずだった。

「300点にうれしい気持ちは少しありますが、やっぱりミスをしたことがすごく悔しいのでそんなに気持ちよくはなかったし、自分が思うような300点の出し方ではなかった。ショートで100点、フリーで200点以上を確実に出していけるようにしないと世界選手権でも五輪でも勝てないと思うので、そこはしっかりと」

 マリニンの今季世界最高得点が312・55点。GPシリーズはシーズン序盤で2戦を終え、後半戦へ向けて、マリニンもしっかりレベルを上げてくるはずだ。それに少しでも対抗するためには、鍵山も310点台をベースにする必要がある。

「まずは今のジャンプ構成でノーミスをして、次の段階へ進んでいけるように頑張りたいと思います。この先、年内に4回転ルッツを入れるかどうかはまだ決めてないですが、いつでも入れられるように、たくさん練習していきたいです」

 次のフィンランド杯は準備期間が数日しかなく、時差も影響してくる厳しい戦いになる。そこでしっかりと目標の300点超えを果たせば、"マリニン1強"を阻止する可能性も大きくふくらんでくるはずだ。

著者プロフィール

  • 折山淑美

    折山淑美 (おりやま・としみ)

    スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。

フォトギャラリーを見る

3 / 3

キーワード

このページのトップに戻る