鍵山優真は男子フィギュアスケート「マリニン1強時代」を止められるか NHK杯で残った課題とは (2ページ目)
【ミスがありながらも300点超え】
8日のSPは、集中しきった滑りでジャンプも余裕を持って跳ぶノーミスの演技。マリニンの今季世界最高に1.55点差まで迫る105.70点を獲得して、目標の300点超えへの手応えを得ていた。
翌9日、朝の公式練習では違和感があったという。「ショートがノーミスだったのでフリーも頑張らなきゃという思いが強くなりすぎて、焦りが出て調整がうまくいかなかった部分もあり、少し感覚のズレを感じました」。それでも一度ホテルに戻ってから自信を取り戻したという。
フリー本番、最初の4回転フリップは回転不足で転倒というスタートになってしまったが、即座に気持ちを入れ替え、落ち着きを取り戻す。4回転サルコウや4回転トーループからの連続ジャンプ、トリプルアクセルからの3連続ジャンプを、余裕をもって決めた。さらに、後半に入ってすぐの4回転トーループは着氷でよろけて減点となったものの、ステップシークエンスはキレと気迫を見せる滑りでGOE加点もジャッジ全員が4〜5点をつけた。
「テンポの速い曲のなかで、ステップをしっかり踏めたらすごく楽しいんだろうなというイメージは持っていました。お客さんがすごくいいリズムで手拍子してくださったのでそれに助けられ、背中を押してもらって気持ちのいい滑りができました」
結果はミスが影響して194.39点と目標の200点には届かなかったが、合計は300.19点。
「フリップ自体は調子がよかったので失敗してしまって悔しかったですが、それ以外の立て直しの部分ですごく気持ちが強く入った。そういうところは成長した部分なのかなと思います。やっぱりGPファイナルを狙うなかでは最後まで諦めてはいけないという思いもあったので、それで強く気持ちを保てたのではないかと思います」
そう話し、鍵山は安堵の表情を見せた。
「4回転フリップをミスしたからというわけではないけど、ジャンプ以外のスケーティングやスピンも、小さな点数ではあるけど積み重なって大きな点数につながっていくので、しっかり丁寧にやることを最初から最後まで気をつけました。
体力のキツさは普段の練習と同じくらいだけど、試合では緊張感や不安感も残るのでそこがちょっと違う部分。最後のスピン2つはレベル3に落としたので、そこをしっかりと直していければもっと点数を伸ばしていける。次は頑張りたいと思います」
2 / 3

