宇野昌磨が「師匠」ステファン・ランビエールとコラボ『フレンズオンアイス』で絆を表現 (4ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【感情が前にのめり出るような演技を】

 表現者としての活動は、今後、さらに楽しみと言えるだろう。

 尾田栄一郎原作の人気コミック『ONE PIECE』のアイスショー『ワンピース・オン・アイス』では、主役のモンキー・D・ルフィ役を務める。昨年大きな話題を呼び、9月に再演される予定だ。

 引退会見、宇野はこう言っていた。

「(引退で『さみしい』と言ってもらえるのは)ありがたい言葉で。全力で向き合っていた競技としてのフィギュアスケートを、それだけ待ち望んでくれていたという気持ちはうれしいです。

 でも、これからも全力でフィギュアスケートに取り組むことに変わりはなくて、感情が前のめりに出てくるようなプログラムを、やらなきゃ、よりも、やりたい。今は楽しみでワクワクしています!」

 リンクに立つ宇野は「宝石」のひとつだ。

 8月30日から9月1日まで3日間、『フレンズオンアイス』は全6公演が行なわれる。

「フレンズオンアイス2024」高橋大輔 編を読む>>

「フレンズオンアイス2024」浅田真央 編を読む>>

プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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