宇野昌磨が「師匠」ステファン・ランビエールとコラボ『フレンズオンアイス』で絆を表現 (2ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【アップテンポなナンバーを披露】

 8月29日、KOSE新横浜スケートセンター。国内外最高のフィギュアスケーターたちを集めたアイスショー『フレンズオンアイス2024』のリハーサルが公開された。

「今回、ソロナンバーで滑る曲は、プロになって初めて作ったプログラムです」

 宇野はそう説明している。『The Spectre』は現役晩年に挑戦していた荘厳で難解な曲と比べたら、"ノリのいい"曲と言えるだろう。

「現役時代と比べると、アップテンポな曲ですね。ジャンプ以外のところで、エネルギーを使う感じで。とても滑りがいのあるプログラムになっていると思います」

 彼はステップを踏むたび、会場のファンの熱気を高めていった。ツイズルでくるくると回り、十八番のクリムキンイーグルも披露。決して大きな体ではないが、躍動感のある滑りだった。

「『フレンズオンアイス』は、コラボナンバーだったり、オープニングやフィナーレだったりにかける熱量が大きいと思っています」

 宇野は言う。

「今日は公開リハーサルということで、まだ振り付けが体に染み込むより、頭で考えて間違いないように、という感じでした。でも、(公演が始まる)明日(8月30日)からは体に馴染ませて、すばらしいナンバーにしていきたいと思います。(ショーやグループナンバーの)ひとつのピースになれるように頑張っていきたいです。たくさんの方に来ていただければ!」

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