フィギュアスケート日本男子の次代を担う10代がジュニアGPで奮闘 海外のコーチからも称賛 (3ページ目)
【海外の若手コーチが来日「いい大会だった」】
また、今大会には最近まで競技者として活躍していた海外のスケーターたちが若手コーチとして来日。チェコのミハル・ブレジナ、フランスのロマン・ポンサールとフローラン・アモディオなどがリンクサイドで選手を見守った。
大会のために来日したミハル・ブレジナコーチ ブレジナは先日、『ICE EXPLOSION』にプロスケーターとして来日していたが、コーチとしては今回が初めての来日だという。
「コーチとしての生活はトレーニングに集中していた選手の頃とは違い、計画を立てたり、スケーターがよくなるためにどうしたらよいかを考えたりする時間が増えました。基本的には(ブレジナのコーチだった)ラファエル・アルトゥニアンと同じチームで教えています。彼はコーチングのすばらしいお手本です」
日本の三島の演技を見たというブレジナは、「マサヤの4回転トーループはとても美しかったですね。トリプルアクセルもよかった。ジュニアスケーターを見るのは可能性を感じることができてとても楽しいです」と称えた。
「いいスケーターになるにはたくさんのことが必要です。なぜなら氷の上にすべてを置いていかなければいけないから。得ることよりも捧げることのほうが多い。たくさん捧げるほど、そして自分自身が『できる』と信じれば信じるほど、手にできるものが増えていくでしょう。
ジュニアスケーターたちが成長していく姿は見ていて興味深いです。彼らがトップをめざしていく過程を見ていきたいと思っていますし、今回の大会もとてもいい大会だと思いました」と、若きスケーターたちにエールを送った。
著者プロフィール
山本夢子 (やまもと・ゆめこ)
スポーツライター。青森県八戸市出身。5歳からフィギュアスケートを習い始め、高校卒業まで選手として各大会に参加。その後、渡米し大学を卒業、就職。帰国後は、コピーライターとして広告制作に携わる。2005年からフリーランス。現在はライターとしてフィギュアスケートの専門誌を中心に執筆中。
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