本田望結、フィギュアスケートを通して姉・真凜と過ごす時間に涙。「家でもなかなか会えない」
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スケートが好きで、楽しくて
9月30日、西東京市。ダイドードリンコアイスアリーナで、フィギュアスケートの東京選手権が幕を開けた。年末の全日本選手権に向けた予選大会のひとつだ。
女優やタレントとしても活動する本田望結(18歳)が、シニア女子で出場している。
本田は自身が歌手としてリリースした『Dilemma』で滑った。自らが歌い踊る曲を氷上で滑る、それは表現者としての法悦だろう。黒を基調にしたゴールドの飾りが煌めくゴージャスな衣装で、彼女は音に弾かれたように全身を動かし、曲の世界を表現していた。プログラムコンポーネンツ(PCS)だけで言えば、19.29点で17位と健闘している。
「限られた期間(の練習)で、精一杯は出せたかなと思います。構成を上げないと、点数をもらえないのはわかっているんですが。フリー(スケーティング)に通れるラインとしては、難しいところで......」
ショートプログラム(SP)の演技後、本田はオンライン取材でそう語っていた。
スコアは30.96点だった。ジャンプがどれも決まらず、冒頭から2回転サルコウ+1回転トーループになってしまい、2本目、3本目は得点として認められていない。結果、35位で上位24位以内に入れず、10月2日のフリースケーティング進出を逃した。自動的に東日本選手権、そして全日本選手権に進む道も断たれることになった。
しかし、本田は柔らかい表情で言っている。
「8カ月ぶりの試合になったんですが、また試合に出られ、スケートができて......その楽しさをかみしめながら滑りました。『スケートをしている』って言うには、まだまだです。ただ『やっているだけ』って言われても、仕方ないかもしれません。でも私はスケートが好きで。(大会に)参加できるだけでも楽しいんです!」
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