2022.02.14

村上佳菜子が語るフィギュア女子の見どころ。坂本は「技の質」、樋口は「パッション」、河辺は「精神力」

  • 辛 仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登 直/JMPA●撮影 photo by Noto Sunao/JMPA

北京五輪のフィギュアスケート女子シングルは、2月15日にショートプログラム(SP)、17日にフリーが行なわれる。日本は坂本花織、樋口新葉、河辺愛菜の3選手が出場。2014年ソチ五輪に出場したプロフィギュアスケーターでタレントの村上佳菜子さんに各選手の見どころについて語ってもらった。

北京五輪、女子シングルに先立ち、団体戦に出場した坂本花織北京五輪、女子シングルに先立ち、団体戦に出場した坂本花織 この記事に関連する写真を見る

【坂本花織は演技の質で勝負】

村上佳菜子 昨年末に行なわれた、北京五輪代表の最終選考会を兼ねた全日本選手権の女子は、本当に激戦でした。あの戦いを勝ち抜いて五輪代表に選ばれた3人が、2大会連続出場の坂本花織選手と、念願叶って初出場となる樋口新葉選手、そして次世代の若手である河辺愛菜選手です。

 これまでの全日本では、SPで2位から5位までが1点差のなかにいたことはなかなかなかったと思います。そんななか、あれだけプレッシャーのかかった試合ですばらしいフリーを滑りきった3人が日本代表に選ばれたことについては、誇らしいですし、応援していきたいですね。

 まず坂本選手は、4年前の平昌五輪前までは大きい大会をあまり経験することなく、いきなり五輪の代表になって怖いもの知らずの体当たりで試合に向かっていきましたが、そこからの4年間はいろんなことを経験してきました。北京大会に向け難しいジャンプにチャレンジするのかしないのかということもあったなかで、大技ジャンプを回避する選択をしました。

 今季の全日本選手権はパーフェクトな演技でGOE(出来ばえ点)加点を狙ったすばらしい演技で優勝し、五輪の切符を勝ちとりました。4年前と似た構成で滑っていると思うかもしれないですが、技術がすごく上がっています。ジャンプだけでなく、ステップや、スピード感あるパワフルな滑りというのが彼女の魅力だと思いますが、そこにもちゃんとスピードをコントロールして安定感が出てきました。さらに、スケーティングの質はすごく上がってきているので、パーフェクトな演技で無敵と言われているロシア勢に立ち向かっていってほしいなと思っています。

北京五輪フィギュア女子シングルの見どころを語った村上佳菜子さん北京五輪フィギュア女子シングルの見どころを語った村上佳菜子さん この記事に関連する写真を見る