本田真凜、望結姉妹が語った絆。結果は不満でも「スケートはやめられない」 (4ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●写真 photo by Noto Sunao(a presto)

「やることはできたんですけど、やることとできることのレベルがまだ低いので。構成も落としていますし、元の構成に戻すことが大事だなとあらためて思いました。やっぱりやりきったと思うまでやり続けたいなと、今日もその気持ちは消えずに滑りました」

 女優業に加えて歌手活動も始めるなど、多才ぶりを発揮している17歳は、スケートに割く時間も限られているはずだ。それでも、大好きなスケートができる喜びと楽しさを込めた演技を最後まで見せていたのが印象的だった。

「ノービスとジュニアの時代は全日本に出なかったことが一度もなくて、毎年全日本に出場できるのが当時は当たり前だと思っていました。それは、周りの方にも認めていただけるくらい努力できていたからだと、あらためて振り返ってみると思います。

 でも、どんどん成長するにあたり、考えも大人になったいまの自分に対して、少し、甘えと言ったら違うかもしれないですけど、やっぱりスケートをやりきったと思うには、小さい頃のようにがむしゃらに努力する必要があると思っています。いま一度、小さい頃の自分を振り返って(初心に戻り)、来年はお姉ちゃんと一緒に全日本に出るという夢を叶えたいです。それまではスケートはやめられないなと思います」

 来季も望結のスケート競技への挑戦は続くことになりそうだ。

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