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本田真凜、望結姉妹が語った絆。結果は不満でも「スケートはやめられない」 (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●写真 photo by Noto Sunao(a presto)

 1カ月くらい前まで、ジュニアの時と同じ構成で練習を詰めていたんですけど、試合が近づいてくるうちにどんどん調子の悪い自分が戻ってきて、試合はちょっと不安のなかという感じでした。まずはトップで戦っていらっしゃる選手のみなさんに近いというか、自分のなかでもマックスでできる構成で練習していって、試合でもそれができるようにしたいなと思います」

 妹の望結があこがれる選手であり続けるためにも、このままで終わらせるわけにはいかないはずだ。

「妹にとって、自分が頼っていた兄のような存在でいたいなと思っています。今回SPで同じグループで滑れたのも、私が不安な部分が多かったので心強かったですし、試合で望結が思いっきりジャンプに挑む姿を見て、さすがだなと思いました。(女優の)お仕事があって練習時間が限られたなかでも、深夜でも早朝でもスケートに向かう姿は、自分にとってもすごくいい影響になっていますし、これからも望結が(スケートを)続けてくれるのであれば、一緒に頑張っていきたいです。抜かされないように私も頑張ろうと思います」
 
 一方、真凜と同じ組で滑る夢を叶えたSPで、本田望結は3つのジャンプのうち2つで転倒するなどミスを連発して21位発進となった。

「決められた時間のなかで、昨年の反省点をちゃんと生かして練習に励めたので、そこはよかったと思いますし、自分は結果とかを言えるような選手ではないので、とにかく大好きなスケートができていることの喜びを感じながら、めげずに挑みました。

 スケートが好きという気持ちがあるからここまでできていると思うので、本当に嫌いになるまで精一杯やるというのが小さい頃から変わらず持っているテーマかなと思います。SPではお姉ちゃんと同じグループで滑るのが夢だったので、それが叶ってよかったです」

 フリーでは太鼓や三味線が響く和テイストの曲に乗って大きな演技を披露した。冒頭の3回転サルコウの着氷が乱れると、続いて跳んだ3回転サルコウでは転倒。連続ジャンプも1回転や2回転にとどまり、ジャンプ7本すべてが精彩を欠く出来で、得点を伸ばすことができなかった。結果はフリー23位の69.66点で、合計111.02点の総合23位となり、東日本選手権の出場権を得られずに今季の敗退が決まった。

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