紀平梨花と火花を散らすロシア勢。16歳シェルバコワらの底知れぬ力 (2ページ目)
ロシア選手権3連覇の称号は伊達ではない。
「自分のことはファイターだと思っています。もっとキャラクターを見せる必要があるって。瞬間、瞬間を戦わないといけない。普段は寡黙で、小さく、壊れそうに見えるかもしれませんが、氷の上ではすべてを見せられるようにしないと」
シェルバコワは言う。
26日のフリースケーティングでは、4回転ルッツ、4回転フリップの大技も引っ提げ、勝負することになるだろう。全日本連覇の紀平との一騎打ちになるか。
「こうしてこの舞台で競えていることが、まず一番うれしいですね。(25日は)ショートとフリーの間にある練習日なので、休む時間と練習時間、そしてフリーについて考える時間を確保できます。フリーに向け、いい準備(集中)ができるのではないかと思います」
初の世界制覇に向け、シェルバコワは虎視眈々だ。
SP3位のエリザベータ・トゥクタミシェワ。2015年ぶりの世界選手権出場 一方、15年に世界選手権で優勝を遂げたエリザベータ・トゥクタミシェワの"復活"は、ロシア勢の底力を示している。
優勝以来の出場となった今大会で、トゥクタミシェワは78.86点を叩き出し、3位と好スタートを切っている。世界女王になったときに成功した"伝家の宝刀"トリプルアクセルは、今回も難なく着氷。1.71点のGOE(出来ばえ点)を獲得した。また、3回転ルッツ+3回転トーループのコンビネーションでも高得点を叩き出している。
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