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髙橋大輔が築いたフィギュアスケート日本男子の歴史。五輪初メダルの記憶 (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 フリーは156.98点で5位。総合は247.23点で、3位に入っている。ランビエールとは0.51点差だった。

 そのメダルはもしかすると、冒険的な生き方がもたらした恩恵だったかもしれない。

 日本男子フィギュアスケートにおいて初となった五輪表彰台では、電光掲示板で「APPLAUDISSEZ!!」と出た。フランス語で「拍手を!!」。それは祝福すべき瞬間だった。

「自分に負けたくなかった」

 髙橋はそう振り返っている。彼が作った劇場で、日本男子フィギュアの人気は定着し、新時代の開幕につながった。対峙したのはケガというより、運命だったのかもしれない。

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