2020.12.21

紀平、坂本、宮原、樋口らを追う16歳、松生理乃が急成長中!

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 田口有史●撮影 photo by Taguchi Yukihito

NHK杯で3位に入った松生理乃 12月25日からの3日間、長野市で開催されるフィギュアスケートの全日本選手権。昨年の女子シングルは紀平梨花が229.20点の高得点で優勝し、2位は樋口新葉。優勝経験者の宮原知子や坂本花織が思わぬ不調で、3位から5位は190点台前半の得点にとどまるやや低調な結果だった。

 今年はグランプリ(GP)シリーズがコロナ禍で変則開催になり、全日本前に開催が予定されていたGPファイナルも中止が決まった。海外を練習拠点とする紀平と宮原は、全日本がシーズン初戦になる。とはいえ、連戦が続く中の出場だった昨年までと違い、フレッシュな状態で試合に臨めるともいえる。

 国内を拠点にしていた選手たちも、11月下旬のNHK杯後は練習や調整の期間は十分だ。NHK杯で229.51点を出して優勝した坂本も、200点台をキープした樋口もさらなる積み上げを狙っているだけに、全日本は200点以上の表彰台争いが必至の状況だ。

 NHK杯では、実績のある選手たちの表彰台争いに割り込んできそうな選手が出現した。ジュニアながらも合計198.97点で、坂本と樋口に次いで3位になった松生(まついけ)理乃だ。しかも、大会4日前まで青森県で開かれた全日本ジュニアに出場しており、疲労も残っている状態での結果だった。

 中京大中京高校1年、16歳の松生は浅田真央に憧れ、山田満知子、樋口美穂子の両コーチに指導を受けている。ノービス時代は、全日本では2017年の(Aクラス)11位が最高。ジュニアでは、18年の全日本で8位、19年は9位だった。