佐藤駿、成長に手応え。「ジャンプ以外にも目がいくようになった」 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 フリーも1位の147.34点を獲得し、合計229.18点で優勝。だが、納得できる結果ではなかった。佐藤は先を見据えてこう話した。

「一番の収穫は、このプログラム(の出来)が関東選手権の時に比べてよくなっていると思えたこと。後半でトリプルアクセルを2本決められたので進歩したところだと思う。あとは前半をまとめていくだけです。(11月下旬の)NHK杯までに自分に合ったプログラムになるように、練習を頑張りたいです」

 関東選手権からの表現面での進歩については、「自分では実感があまりないが、去年までは『ジャンプ、ジャンプ』という意識だったが、今はジャンプ以外にも目がいくようになってきているので、そういった練習をさらに積み上げていきたいです」と話す。

 日下コーチは「東日本選手権までの課題として、ジャンプ以外に重点を置いてスピンをしっかりやってきたが、それが少し反映されている」と述べ、4回転ルッツなどのジャンプに関してこう続けた。

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