2019.09.16

自身の苦戦に驚いた羽生結弦。「ぜんぜん引退しないです」と明言

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 カナダのオークビルで開催された、オータムクラシック最終日の9月14日。フリー本番を前に、午前10時過ぎから行なわれた公式練習で、羽生結弦は4回転ループに苦しんでいた。

 フリーの冒頭に入れる予定のこのジャンプは、練習を始めてすぐに3回転を跳び、次に4回転を跳んだが、着氷が乱れた。その後は1回転になったあと、4回転を跳べたものの極端に尻が下がる着氷になると次の4回転は転倒。5回目はパンクをして、1回転にとどまった。

オータムクラシックで優勝した羽生結弦 そこから単発の4回転トーループと3連続の4回転トーループをしっかり決めたが、次に跳んだトリプルアクセルは着氷でスリップして手をついてしまい、流れに乗り切れない。

 その後は短助走の4回転トーループを決めたあと、4回転サルコウを2回きれいに着氷するとループに戻り、4回転を跳んだ。そして少し場所をずらしてもういちど4回転ループに挑んだが、4回連続でパンク。その後の曲かけでは手を付く着氷になると、曲の終了とともに、観客席に挨拶をしてリンクから上がった。

 午後1時半過ぎからの演技前6分間練習では、あまり積極的にジャンプを跳ばなかった。最初に3回転ルッツを跳んだあとに4回転トーループと4回転サルコウを決め、2回ほど入りを確かめたあとで4回転ループ、さらに入りの確認を2回ほどやって練習を終えた。

 羽生は、その6分間練習をこう振り返った。