2019.09.19

進化する紀平梨花、体力面に自信。
「フリーは初めからラクに感じる」

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 紀平梨花の今季初戦となった、9月12日からカナダ・オークビルで開催されたオータムクラシック。前の週に左足首をひねった紀平は、最後のジャンプを3回転ルッツから3回転ループに変えて、初日のショートプログラム(SP)に臨んだ。

オータムクラシックで優勝した紀平梨花 最初のトリプルアクセルをきれいに決め、最後の3回転ループはGOE(出来栄え点)加点こそ伸びなかったが、スピンとステップもすべてレベル4にするノーミスの演技。同じくノーミスで滑ったエフゲニア・メドベデワ(ロシア)に3.04点差を付ける78.18点で1位発進をした。

「以前は、ショートの練習の時からフリーの分もやりすぎていたので、それでミスが出ていたのだと思います。去年のファイナルではショートのための練習に集中していたことを思い出して、今朝はショートだけの練習をしました。だから、アクセルは思いどおりのジャンプができて、ほかのジャンプでも感覚がすごく体にしみついていたので、よかったと思います」

 新プログラムの『ブレックファースト・イン・バグダッド』は、シェイ=リーン・ボーン振り付けのテンポが速い曲で、「最初はジャンプを入れなくても体力がもたない感じでしたが、今は呼吸の入れ方なども慣れてきて、ジャンプを入れても最後までもつようになりました」という。まだこなれていない部分もあり、演技構成点はすべて8点台前半から中盤だったが、今後滑り込んでいけば得点も伸びていくだろう。

「スイスでステファン・ランビエルさんに指導してもらった合宿では、自分でいろいろと考えていたことをやる時間もないくらい、いろんなトレーニングが組み込まれていて、すごくハードでした。そのときにやったピラティスなどの成果で体幹も使えるようになったし、脚を鍛えるトレーニングもありました」