自己ベストで逆転優勝。今季の
宇野昌磨は、これまでとはどこかが違う (3ページ目)
首位と6.18点差で迎えたフリーは、冒頭の4回転サルコウで回転不足を取られたが、力強いジャンプを見せた。続く4回転フリップはキレキレの完璧なジャンプで、出来栄え点(GOE)で3.77点の加点をもらった。さらに、成功した4回転トーループなどの他のジャンプにはGOEで2.99点、2.99点、2.74点の高得点が加点された。
いつもの宇野であれば、80パーセントの力で演技するところだが、100パーセントの力で『月光』を演技してみせ、SPで失敗したトリプルアクセルは2本ともしっかりと成功させた。
「レベルの取りこぼしやジャンプのミスなど、いろいろな課題が見つかったところもありますけど、こういう試合も悪くないと思いました。トリプルアクセルはどれだけひん曲がってもどんなジャンプになっても、力で絶対に降りてやるぞという気持ちがありました。たとえ右にとんでもなく"斜めって"も、3回転半回る気でしたし、どれだけひどくても最後まであきらめない気持ちでいきました。SPのアクセル失敗は、自分が情けなかったというか、悔しかったので、フリーではそうならないように、頭から落ちてもいいから絶対に3回転半を回ってやるぞという強い気持ちが、アクセルだけじゃなく他のジャンプにも表れていたと思います」
普段から飄々としていて、クールな面しか見せてくれなかった宇野だが、スケートカナダでは意外にも「熱い昌磨」の隠された一面が垣間見られた。自分の演技ができれば結果はついてくるという自信のなせるわざなのだろうが、今季の宇野はやはり、これまでとはどこかが違う。
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