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宇野昌磨、GP初戦に手応え。
「練習でこれだけ変わるんだと実感」 (2ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha photo by AFLO

 昨季は時差調整に悩まされていた宇野だが、今季は万全の状態で大会を迎えられそうだ。

「先週の木曜日(18日)に日本を出発して、金曜日から3日間練習して、1日休んで、また今週の火曜日(23日)から練習して3日目です。一応、早乗りしていますけど、前より時差調整にも慣れてきていて、そんなに苦もなく調整できていると思います。(昨季と比べると)ジャンプの調子も日本のときと変わらず、やっと地に足がついて試合に挑めるようになってきたなと思います」

 午後に行なわれた2回目の公式練習では動きもよくなり、ショートプログラム(SP)『「天国への階段』の曲かけでは、冒頭の4回転フリップからキレキレのジャンプを跳んでみせた。トーループの4回転+3回転の連続ジャンプも鮮やかに成功させ、最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も大きなジャンプを見せて、ほぼ完璧にプログラムをまとめた。集中した演技は様(さま)になっていて、美しいものだった。

 樋口美穂子コーチは公式練習後にこう話している。

「調子はそんなに悪くないです。少しずつ変わってきて(成長して)いるのは確かかなと思います。毎回毎回の試合で目標を立て、ステップアップしています。悪いときもありますが、それができたらいいと思ってやっています」

 今季初戦のロンバルディア杯ではSP、フリーともに1位の完全優勝で3連覇を飾り、ジャパンオープンではフリーで186.69点を出して男子1位になった。宇野にとってGP初戦となるスケートカナダには、大会連覇を目指す優勝候補の筆頭という立場で臨む。2022年北京冬季五輪に向けた最初のシーズンは、これまでとは違う新しい宇野が見られそうだ。

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