2018.10.09

髙橋大輔「最低」の復帰戦もさすがの存在感。「楽しめるのは次から」

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 10月8日に行なわれた近畿選手権男子フリー。演技を終えた髙橋大輔は苦笑いをしながらこう言った。

「最低でしたね。今まで練習でもここまでのボロボロはほとんどしたことがなかったので……。今シーズンというか、現役に復帰してから練習も含めてこんなボロクソな演技は初めてです。これが試合の緊張感だと思うし、ショートとフリーを2日続けてやる難しさだと思うし。この2日間を通して課題もたくさん見えてきて、本当に悔しいというところよりも、これが自分の実力なんだなということをすごく実感しました。それに、あとはここから(状態を)上げていくだけだなということも、同時に強く思いました」

現役復帰初戦で3位だった髙橋大輔 前日のショートプログラム(SP)では「めちゃめちゃ緊張していてスタートから脚はガクガクで、結構つまずきそうになりながらやった」と言うが、6分間練習でも決めていた最初のトリプルアクセルをきれいに決めた。

 その後、3回転フリップ+3回転トーループはセカンドが回転不足になって0.35点の減点。続くチェンジフットキャメルスピンもスピードのない回転でレベル1の評価で0.13点減点されたが、その後の要素はしっかりこなして77.28点でトップになっていた。

 演技終了後、髙橋はホッとした表情で「とりあえず終わったという感じですね。ジャンプは全部詰まっていたし、スピンもガクガクだったし、ステップも思うようには動かなかったということもあった。そのなかでも大きなミスがなく終われてよかったという安心感はあります」と話した。