2018.01.12

浅田真央の後継者へ。トリプルアクセル連発の
紀平梨花に大きな将来性

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha  能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

全日本選手権では計3本のトリプルアクセルを決め、総合3位となった紀平梨花 昨年4月に現役を引退した浅田真央の代名詞だったトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を完全に習得し、浅田の後継者として名乗りをあげたのが紀平梨花(15歳)だ。浅田の場合は同じ年齢ですでにジュニア大会を席巻、シニアデビューを華々しく飾っていたが、紀平もジュニア2年目の今季、少しずつ活躍が目立つようになってきている。

 紀平が初めてトリプルアクセルを国際大会で成功させたのは、昨季のジュニアグランプリシリーズ(GP)のリュブリャナ杯。単発で跳んで、史上7人目のトリプルアクセルジャンパーとなった。それ以来、試合で武器として跳べるレベルにするために練習を積み重ねた。コツを掴むまで時間はかかったが、ついに「自分のジャンプ」にできたところだ。

 伸び盛りの選手というのは恐ろしく成長スピードが速い。昨年12月のジュニアGPファイナルでは、女子史上初となるトリプルアクセル+3回転トーループの連続ジャンプを見事に跳んでみせた。そのジャンプは大きな武器となったわけだが、大会の結果をみると、残念ながら強敵のロシア勢にあと一歩及ばず、総合4位に終わっている。

 ファイナルで偉業を成し遂げた紀平が、これからどこまで成長を見せてくれるのか。スケート関係者のみならず、多くのファンが注目するなかで迎えたのが全日本選手権だった。年齢制限のため平昌五輪には出場できないが、大技のトリプルアクセルを武器にできれば、大会の台風の目になる。紀平は、そんな期待した通りの戦いを繰り広げた。