2018.01.11

本番まで残り約1カ月…羽生結弦は
平昌五輪で4回転を跳ぶのか?

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 2月9日から開幕する平昌五輪の関心の的となるのが、男子フィギュアスケートだ。その最大の注目ポイントは、五輪連覇を狙う羽生結弦の故障からの回復具合だろう。羽生にとって、昨年10月22日までロシアで開催されたロステレコム杯以来の実戦の舞台となるのが、五輪本番になりそうだからだ。

 羽生は、かつて中国杯で衝突事故があった2015-2016シーズンには、12月の全日本選手権後に手術のため入院。その後、練習を再開したものの右足首を捻挫して2週間練習ができなかったにもかかわらず、世界選手権ではトップに2.82点差の2位になる演技をしてみせた実績もある。それだけに、「回復さえすれば」という期待は大きい。

平昌五輪に向けて調整を続けている羽生結弦(写真はロシア杯の練習時) 羽生の回復が順調なら、まずは開会式当日に行なわれる団体戦男子ショートプログラム(SP)で、リンクの足馴らしすることになるだろう。ただし、現状を考えれば4回転ルッツへの挑戦は無理があると思われ、4回転ループはフリーに入れるだけということになる可能性は高い。

 それでも、今シーズン初戦のオータムクラシックのSPでは、右膝痛で4回転ループを封印し、4回転サルコウと4回転トーループ+3回転トーループの構成で自身が持つ歴代最高得点を1.75点更新する112.72点を獲得していた。その実績が大きなプラス材料になる。

 また、フリーでも15年のグランプリ(GP)ファイナルでは4回転サルコウと4回転トーループ2本の構成で219.48点を獲得しているだけに、4回転2種類だけの構成でも330点を出す力を持っていることは証明されている。