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4回転フリップ成功の宇野昌磨。
過酷な特訓で「次のステップ」も狙う

  • 辛仁夏●文 text by Synn YinhaPhoto by Nakamura Hiroyuki/PICSPORT

 フィギュアスケートのジャパンオープンは、宇野昌磨、宮原知子らを擁した日本が2年連続8度目の優勝を飾った。今季は2018年平昌五輪のプレシーズン。この大会の前に行なわれた国際B級大会に出場してきた日本勢の仕上がりは上々のようだ。

世界初の4回転フリップ成功で、ギネスの認定式もあった宇野昌磨世界初の4回転フリップ成功で、ギネスの認定式もあった宇野昌磨 シニア参戦2季目となる宇野は、まだ完璧には習得していない4回転フリップを国内で初めて成功させた。宇野はすでに昨季の最終戦となった4月のチームチャレンジカップで、国際スケート連盟の公認大会では世界で初めてこの4回転フリップを成功させている。この偉業は世界ギネス記録にも認定され、宇野にとって2種類目の4回転ジャンプが今季の戦いの中で大きな武器となることは間違いない。

「昨年の大会同様に、いい演技をして優勝できて嬉しい。4回転フリップの成功は嬉しい以上にホッとした気持ちです。今季はたくさんの試合で1回でも多く(4回転フリップを)成功させられるように練習でしっかり取り組みたい。ギネスの記録に残れて嬉しいです。今後は記憶にも残れる選手になれるように頑張っていきます」

 フリー『ブエノスアイレス午前零時』の冒頭で跳んだ4回転フリップは見事なジャンプだった。回転速度もキレも申し分なし。GOE(出来栄え点)で2点の加点がついたほどだ。

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