2016.03.21

「ビビらずに跳べば大丈夫」。本田真凜、世界ジュニア優勝の勝負度胸

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 ハンガリーのデブレツェンで開催された世界ジュニア選手権は、3月19日に女子フリーが行なわれ、日本はショートプログラム(SP)2位の本田真凜、5位の樋口新葉、8位の白岩優奈が、優勝と表彰台を狙ってフリーに臨んだ。

SP2位でフリーに臨んだ本田真凜 前日のSPでは、直前になって優勝候補のポリナ・ツルスカヤ(ロシア)が棄権していた。そして、この日のフリー直前には、陸上でのウォーミングアップでSP1位のアリサ・フェディチキナが右足首を捻挫して急遽棄権と、ロシア勢に予想外のアクシデントが連続する大会になった。

 そんななか、日本女子の3人は冷静だった。

「たまたまアリサの足首がグネッと曲がるところを見てしまって、『どうしよう』と思って、その一瞬、ボーッとしてしまいました」という本田は、「でもすぐに『今は自分のことに集中しよう』と考えて、ウォーミングアップや6分間練習でケガをしないように気をつけてやりました」と気持ちの切り替えができていた。

 SPでは同点で並んでいた(技術点の差で本田が2位)フェディチキナの棄権。本田は、演技直前になって「あぁ、私が今1番か」という思いが浮かんできたという。だが「今回目標にしてきたのは表彰台だから、それだけを考えて頑張ろうと思った」と自分のことに集中した。