NHK杯総合3位の浅田真央。「未知の世界」にもがく胸中 (4ページ目)
「試合が恋しくなった」と競技生活に戻ってきた浅田にとって、 この試練は予想していたことだったかもしれない。佐藤コーチが言うように、未知の世界でどう立ち回ればいいのか、彼女自身、まだもがいている最中のようだ。それでも、これまでの経験を最大限に生かしながら、目の前に立ちはだかる新たな壁をしっかりと受け止めて打ち勝っていかなければ、過酷なシーズンを戦い抜くことはできない。
「GP初戦の中国杯は、どちらかというと自分もすごく楽しむ部分が大きかったと思うんですけど、いよいよシーズンが(佳境に)入ってくると、ちょっと気持ちが変わってきたかなというところはありますね。今回の出来は、自分のいまの実力です。時期的なことは関係なく、自分のできることはしっかりやらなければならないと思います。
試合も練習も含めて、自分が毎日コンスタントにやっていても、できる時とできない時があると思うんですけど、試合で完璧にできると思えるときは、やっぱり練習で毎日しっかり安定して滑ることができている時だと感じます。今回はそれができていなかった感じです」
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