まさかのパンク。羽生結弦が分析した予想外のミスの原因

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

スケートカナダのSPで6位発進とまさかのスタートになった羽生結弦スケートカナダのSPで6位発進とまさかのスタートになった羽生結弦「ビックリしました。今まで、ショートプログラムでパンクしたのはルッツくらいで、トーループのパンクはあまりなかったから......。落ち着いていたんですけど、自分が悪かった点が絶対にあると思います。それが、曲がかかって演技に入る前だったのか、入った後だったのか、どちらともだったのか......。トリプルアクセルが最初にきれいに決まったように、体の状態は悪くないと思います。今は頭の整理ができていないので、そこはあとで、どこが悪くてどこが良かったかということも含めて、しっかりと見直したいです」

 スケートカナダのショートプログラム(SP)演技を終え、6位発進となった羽生結弦は、少しだけ早口にこう言った。

 10月30日の男子ショートプログラムは、誰もが驚くような展開になった。最初の組で滑ったパトリック・チャン(カナダ)は3回転ルッツが2回転になってしまったミスで80・81点の2位にとどまると、トップに立った村上大介も冒頭の4回転サルコウでミスをして80・88点。3位のアダム・リッポン(アメリカ)も4回転ルッツがダウングレードになる転倒で80・36点と、上位選手もなかなか得点が伸びなかった。

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