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【RIZIN】平本蓮のMMA復帰戦について、髙阪剛は「緊張感もある」 超RIZIN.5のもうひとつの注目カードも展望した (2ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

【約2年間の成熟期間を経て迎える復帰戦】

──平本選手は約2年ぶりのMMA復帰戦になります。この時間をどう見ていますか?

「MMAは、時間の経過とともに得られるものや、知り得る情報がすごく多い競技です。技術だけじゃなくて、人としての成熟度とも深く関わっていると思います。いろいろな経験を重ねることで、物事の考え方や見方にどんどん厚みが出てくる。

 若い頃には『こうだ』と思っていたことが、年齢を重ねると『いや、そうじゃなかったな』と別の見方ができるようになります。でも同時に、『あの時にこう思っていたことも正解だったよね』とも思える。そうやっていろいろなものを手に入れていくことが、MMAではすごく大事なんです」

──そう考えると、試合をしていなかった時間はブランクではなく、MMAファイターとしての厚みを増す時間だった?

「そうですね。決して無駄な時間ではなかったはずです。MMAファイターとしての成熟度を高めるための時間の使い方をしていたんじゃないかなと。あれだけファンがいて、常に話題になり、会場にも姿を見せ続ける。それだけでも本人のなかでは、いろいろな部分で成熟していったと思うんですよね。

 その時間を経て、ダウトベックというすごく強い相手と試合をする。見る側からすれば、『どれだけ成長したんだろう』という楽しみがある一方で、ダウトベックは強いので、『うまくいかない平本蓮を見ることになるかもしれない』という緊張感もある。いろいろな角度から見どころがあり、惹きつけられるカードだと思いますね」

──ダウトベック選手は、ボクシング強国のカザフスタン出身で、自らもボクシングがバックボーンにあります。フィニッシュ率も高いですから(19勝中15KO/TKO)、緊張感の高い試合になりそうですね。

「そうですね。テクニカルなところでいうと、ダウトベックはサウスポー。平本はどちらの構えもできますが、サウスポーでいくなら"相四つ"になります。ダウトベックで怖いのは、もちろん左の一発もあるんですけど、左ボディなんですよ。左が顔にくると思わせておいてボディに変える。そこで相手の意識を下に散らして、また顔面に戻す。上下に打ち分けてきます。

 ただ、平本は左ボディを簡単にはもらわないと思います。相四つなので、前の手でブロックしやすいですし、ダウトベックがボディを打ってきたところにカウンターを合わせることもできる。体を左サイドへずらしながら左ストレートを当てる、といった技術もすごく高いですからね。お互い打撃のスキルが高いので、今まで見たことのない攻防になるかもしれません」

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