【RIZIN】髙阪剛が語る"時代の申し子"朝倉未来の貢献度 青木真也との一戦は「日本の格闘技に必要だった人間同士の闘い」
髙阪剛が語る朝倉未来vs青木真也 後編
(前編:青木真也の寝技はなぜ「異次元」なのか、"世界のTK" 髙阪剛が徹底解説 RIZINで朝倉未来はどう闘う?>>)
9月10日の『超RIZIN.5』で対戦する朝倉未来と青木真也。髙阪剛による試合分析の後編では、勝負のポイント、RIZINを象徴する存在となった朝倉と、長く日本のMMAを支えてきた青木が交わる意味を聞いた。
RIZINを盛り上げてきた朝倉未来 photo by 東京スポーツ/アフロこの記事に関連する写真を見る
【71kg契約は両選手にどう影響する?】
――試合のポイントのひとつは、71kgという契約体重です。朝倉選手にとっては通常のフェザー級(66.0kg)より重く、青木選手にとってはONE Championshipのライト級(77.1kg)より軽い。この設定はどう見ますか?
「未来は、おそらく『減量をしなくていい』という認識だと思うんですよね。フレッシュな状態で試合ができる。打撃の選手目線でいうと、それによって自分の出力を持続させやすくなると思うんです。未来からすると、組んでフィジカル勝負をすることが主眼ではないですからね」
――青木選手は、ONEの主戦場がライト級なので、身体のサイズが大きい海外の選手とも闘ってきました。組んだ時に、朝倉選手を軽く感じるでしょうか。
「それはあるかもしれないですね。現在は、『Evolve MMA』(シンガポール)でやっていた時のように海外の選手たちとガツガツ組み合う環境ではないにしても、得た経験値はしっかり身体に植えつけられていると思いますし」
――青木選手の場合、43歳という年齢や減量を考えると、スタミナもポイントになりますか?
「自分が気になるのは、試合のなかでのスタミナです。普段の練習でのスタミナはキープしているでしょうけど、試合と練習のスタミナは違いますから。
例えば、以前なら5分1ラウンドのなかで強いアタックが3回できたけど、今は2回しかできないかもしれない。そういう具体的な数字を、自分で把握しておく必要があると思うんですよね」
――限られた回数を、どこで使うのか。
「そうです。未来が組ませないようにしてくるなかで、どのタイミングで組みの技術を発動するのか。未来の動きにちょっとした綻びが生まれた瞬間と、青木のアタックが重なれば、一気に組める可能性があります。そこが駆け引きになると思いますね。
組んでいる時も、身体のすべての部分に力を入れ続けるわけではない。握るところは強く握る。でも、それ以外の部分は休ませる。そういう力の使い分けも、"試合のスタミナ"なんです」
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著者プロフィール
篠﨑貴浩 (しのざき・たかひろ)
フリーライター。栃木県出身。大学卒業後、放送作家としてテレビ・ラジオの制作に携わる。『山本"KID"徳郁 HEART HIT RADIO』(ニッポン放送)『FIGHTING RADIO RIZIN!!』(NACK5)ウェブでは格闘技を中心に執筆中。レフェリーライセンス取得。ボクシング世界王者のYouTube制作も。




















