【RIZIN】青木真也の寝技はなぜ「異次元」なのか、"世界のTK" 髙阪剛が徹底解説 RIZINで朝倉未来はどう闘う? (4ページ目)
【朝倉はどう対応するのがベストか】
――朝倉選手側からすると、青木選手に「触らせない」ことが大前提になりますか?
「そうだと思います。未来サイドに立って考えれば、『触らせたらダメ』というのは大前提だと思うんですよね。触らせないうえで、こっちは打撃を当てる。そうやって青木をジリ貧にさせて、『じゃあどうしよう』という状態に持っていく。未来サイドはそれが理想だと思います」
――5分3ラウンドを、ずっと触らせずに闘うのは簡単なことではないのでは?
「それでも、どこかでは強い攻撃を出さないといけない。青木の脳内のコンピューターが働いている状態では、未来もずっと気が抜けないでしょう。だから、そのコンピューターをどの段階でシャットダウンできるかが、大きなポイントになると思います」
――シャットダウンというのは、やはり打撃で大きなダメージを与えることでしょうか。
「そうですね。言葉どおり、脳震盪を起こさせるような攻撃です。それをどのタイミングで、どの技術でやるのか。そこがカギになると思います」
――今回の試合はリングで行なわれますが、どう影響しますか?
「リングという形状自体が、勝負を決めるファクターになるかもしれません。ケージだと、押し込んでも相手にサイドステップで横へ動かれる可能性があるんです。ケージも多少たわみますけど、どちらかといえば壁に近いので、横へ動かれると組みを切られてしまう。
青木がONEで敗れた試合でも、結果的にそういう動きをされてしまったケースがあったと思います。でも、リングにはコーナーがある。もし未来をコーナーに釘づけにすることができれば、青木のコントロール力はより高くなる可能性がありますね。
コーナーポストは少し柔らかいので、押し込まれると身体がちょっと奥に入るんですよ。そうすると横にも逃げにくくなる。そこは今回、ポイントのひとつになると思いますよ」
(後編:髙阪剛が語る"時代の申し子"朝倉未来の貢献度 青木真也との一戦は「日本の格闘技に必要だった人間同士の闘い」>>)
【プロフィール】
■髙阪剛(こうさか・つよし)
学生時代は柔道で実績を残し、リングスに入団。リングスでの活躍を機にアメリカに活動の拠点を移し、UFCに参戦を果たす。リングス活動休止後はDEEP、パンクラス、PRIDE、RIZINで世界の強豪たちと鎬を削ってきた。格闘技界随一の理論派として知られ、現役時代から解説・テレビ出演など様々なメディアでも活躍。丁寧な指導と技術・知識量に定評があり、多くのファイターたちを指導してきた。またその活動の幅は格闘技の枠を超え、2006年から東京糸井重里事務所にて体操・ストレッチの指導を行っている。2012年からはラグビー日本代表のスポットコーチに就任。現在は、RIZINで活躍する堀江圭功選手や上田幹雄選手らを指導している。
◆Twitter:@TK_NHB
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著者プロフィール
篠﨑貴浩 (しのざき・たかひろ)
フリーライター。栃木県出身。大学卒業後、放送作家としてテレビ・ラジオの制作に携わる。『山本"KID"徳郁 HEART HIT RADIO』(ニッポン放送)『FIGHTING RADIO RIZIN!!』(NACK5)ウェブでは格闘技を中心に執筆中。レフェリーライセンス取得。ボクシング世界王者のYouTube制作も。
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