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【ボクシング】山中慎介が語る、井上拓真が"鉄壁"の井岡一翔を崩すためのポイント 那須川天心戦のように「自分から積極的にいけるか」 (3ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

――KO負けは一度もなく、ここ数年はダウンもしていませんね(2010年4月のヘリ・アモル戦、2016年12月のスタンプ・キャットニワット戦でダウン経験あり)。

「鉄壁のガードで相手に攻めさせておいて、瞬間的に打ち込む。そのカウンターが本当にうまい。一発で倒すというより、ボディをしっかり効かせて削っていく戦い方ですね。決して力まず、ストンと出したパンチで相手を倒してしまう感じです」

――拓真選手も技術が高いですが、どのような試合展開になると予想されますか?

「ポイントとしては、いかに拓真が自分から積極的にいけるか、というところでしょうね。井岡に付き合って見合っていると、技術でうまくやられる可能性がある。出入りで優位に立っているうちは拓真ペースですけど、井岡の土俵に乗ってしまうと厳しくなるでしょう」

【王者の拓真が打破しなければいけない展開とは?】

――拓真選手は、プレッシャーのかかった天心戦で勝った自信も大きいのでは?

「そこも含めてどう戦うのか本当に楽しみです。今回も井岡戦に向けて拓真のモチベーションは相当高いと思います。天心戦は、プレッシャーも含めて過去イチだったんじゃないかと思いますが、井岡戦もそれに引けを取らないくらい気合が入っているでしょうね。

 天心戦でも、2ラウンドまでは劣勢でしたが、3ラウンド以降はプレスをかけて主導権を奪いました。同じように井岡戦でも、自分からいけるかがポイントになると思います」

――両者ともに一発で倒すタイプではありませんから、長丁場になる可能性も高いでしょうか?

「可能性は大いにありますね。先ほど年齢の話をしましたが、年齢は井岡が上でも、試合の後半でペースが落ちてくるイメージが湧かないんですよ。むしろ前半は様子見で、後半から削って差をつけていく。それが井岡のスタイルですから、拓真がそうさせないように、前半から自分のペースで試合を進められるか。そこがカギですよね」

――確かに井岡選手は、試合の中盤以降に勝利を決める印象があります。

「相手側からすると本当に嫌な戦い方だと思いますよ。コツコツ上下に当てていって、中盤以降に相手をメンタルごと追い込むことができるタイプですから。気がついたらポイントを持っていかれている。そういう展開をいかに打破できるかですね」

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