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【ボクシング】山中慎介が語る、井上拓真が"鉄壁"の井岡一翔を崩すためのポイント 那須川天心戦のように「自分から積極的にいけるか」 (2ページ目)

  • 篠﨑貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro

――オルドスゴイティ戦は、井岡選手のバンタム級への適応を判断するには不十分?

「そうですね。まだ適性があるかどうかわからない部分があります。昇級前のスーパーフライ級で連敗したマルティネスは、パワーはあるけれど、そんなに大きい選手ではありませんでした。一方で拓真は、決して身長は高いほうではないですけど、井岡と比べれば体格も身長もひと回り大きい。やはり、"フレームの差"がありますよね」

――マルティネス選手との2試合は、どちらかというと技術というよりパワーと手数で押された試合でしょうか?

「はい、パワーの差で押しきられた感じがしました。ただ、あれをそのまま拓真がやるかというと、また別の話だと思いますね。タイプが違いますから。マルティネス戦のどの部分を参考にするかにもよりますけど、拓真には拓真なりの崩し方があるはずです」

【井岡の"超一流"な部分】

――ただ、井岡選手のファイトスタイルは、あまり加齢による影響を受けないようにも感じます。

「そうなんですよ。スピードや瞬発力で勝負しているタイプではないですから。ガードのよさとタイミングで戦う選手なので、衰えがそれほど見えてこない。そこは強みですよね」

――井岡選手は一発のパンチ力で圧倒するタイプでもありませんが、2020年12月31日には"スピードスター"の田中恒成選手もKOで倒しています。

「あの試合が一番わかりやすいですね。KOに至るまでの詰め方がさすがだなと。ボクシングの組み立てが超一流ですし、教科書のようなボクシングですよ。詰め将棋じゃないですけど、相手を弱らせていって、ストップやダウンに持っていくタイプ。ディフェンスも含めてすべてが高いレベルにあります。井岡選手がダメージでフラフラになる場面も、記憶にないですし」

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