【女子プロレス】伊藤麻希が語るスターダムでの野望「引退するまでに、すべての物語を完成させる」 (2ページ目)
――あの狂気的なファンの前で、マット・カルドナの額をピザカッターで切り刻み、吹き出す血を自分の頬に塗った姿は衝撃でした。
伊藤:オーナーのブレット・ローダーデールが「バカっぽいことが好き」ということだったので、そこで思いついたのが「Maki Death Kill」でした。ニック・ゲージというレジェンドとタッグを組めたのは幸運でしたね。ただ、アメリカに住んでインディー団体を回り続けるより、日本で"強いメディア"に出て話題を作っていったほうが、結果的にアメリカでの価値も上がると考えたんです。
【スターダムで狙うは黒のベルト】
――2026年1月、スターダムに所属することになった理由を聞かせてください。
伊藤:東京女子ではトップの「プリンセス・オブ・プリンセス王座」以外のベルトを獲得し、やりきった感覚があったんです。そんななか、2024年に首をケガして、「自分の残りのキャリアはそんなに長くないのかもしれない」と。だったらリミットを見据えて、早めに行動に移さなければいけない。より高いレベル、より大きなやりがいを求めてスターダムの門を叩きました。
――自由奔放に見える伊藤選手ですが、関係者からは「非常に真面目で、自分の試合映像を必ず見返して研究している」という声も耳にします。
伊藤:自分では、それが普通だと思っています。自分の映像を見ないレスラーもいますが、私は"自分がどう見られているか"を客観的にチェックします。研究熱心なのかもしれませんね。
――実際に所属してみて、スターダムの印象はいかがですか?
伊藤:めちゃくちゃやりがいがあります。レベルが高いし、仲間が増えていく感覚も楽しい。1月の後楽園ホールで「金を稼ぎにきた」と言いましたが、それは本気です。お金を稼げるのは、スターだけですから。
――狙っているベルトはありますか?
伊藤:IWGP女子のベルトです。今は朱里さんが持っていますが、自分ならもっと面白くできるはずです。
――朱里選手は、格闘技にも精通している"モノが違う女"の異名もある王者です。
伊藤:私は、泥臭ければ泥臭いほど輝くタイプです。強い相手にボコボコにされて、泥水をすするような展開こそが、伊藤麻希を一番美しく見せる。朱里さんとは3.15横浜大会で1分ほど肌を合わせましたが、すごく噛み合う予感がありました。東京女子の山下実優に似た匂いを感じたんです。朱里さんからベルトをはぎ取りたいですね。
あと、これが大事なんですけど、IWGP女子のベルトのデザインって黒じゃないですか。私の今のコスチュームに絶対に似合うんですよ。自分好みのデザインなんです。
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