【プロレス】前田日明とアンドレの「不穏試合」で藤原喜明が思い出す、リングサイドから叫んだ瞬間 (2ページ目)
一本足での頭突きは、自然に生まれたものだという。
「そんなもん、考えてやるんじゃない。くだらねぇこと聞くんじゃないよ。よく、頭突きを『痛くないんですか?』ってバカなこと聞くやつもいるんだ。そんなもん痛いに決まってるんだよ。だけど、そういう思いをして体を張るから、わずか1試合で高いギャラをもらえるんだ」
【「大巨人」アンドレのリング内外の姿】
1970年代後半の新日本は、タイガー・ジェット・シン、アンドレ・ザ・ジャイアント、スタン・ハンセンといった外国人レスラーが、アントニオ猪木が持つ「NWF世界王座」を巡りメインイベントで激しい闘いを展開していた。なかでも、藤原が最も印象に残っている外国人レスラーはアンドレだという。
身長223cmの巨体で「大巨人」「人間山脈」と呼ばれたフランス出身のアンドレは、18歳の時にデビュー。1970年に国際プロレスで初来日し、新日本には74年から参戦。猪木といくつもの名勝負をリングに刻み込んだ。
藤原も、WWWF(現WWE)でトップを獲って全米を沸かせたアンドレと対戦した。
「けた違いにデカくて、すさまじく力強くてな。対戦した時は殺されないように気をつけたよ」
リング外でも、アンドレのパワーを見せつけられた時があった。
「当時、四国へ行く時に連絡船で渡っていてな。そのフェリーに乗った時に、駐車場に軽トラックがあったから、俺らが『これを持ち上げられるか?』って遊んでいたんだ。手が痛いからタオルを荷台の下にあてて、何回か持ち上げたり、ワイワイ遊んでたんだよ。そこにアンドレが来てな。荷台の上の部分を両手でつまんでヒョイと持ち上げて、ホホホと笑って行っちまったんだ」
パワーだけでなく、運動神経も高かった。
「走っても速かった。星野(勘太郎)さんと試合をやった時なんか、リングの周りを猛スピードで走って星野さんを追っかけてな(笑)。あれだけの巨体なのに、運動神経が素晴らしかったよ。
試合の控室では、ビール、ワインをしこたま飲んでたな。俺らとは、肝臓の大きさが違うんだろうよ(笑)」
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