ウナギ・サヤカが思う今後のプロレス界の成功のカギとは? シングルマッチで闘う引退レスラーたちには「夢も一緒に連れていけたら」 (5ページ目)
誕生日ケーキを「おいしい!」とひと口この記事に関連する写真を見る
――キャリアでは、本間選手のほうがかなり上ですよね?
ウナギ:10年だから、4年上ですね。でも年齢はタメなんですよ。だからっていうのもあるのかもしれないですけど、まったく偉そうにしないですよね、あの人。分け隔てなく関わってくれる。だから私も「絶対やらなきゃダメですよ」っていうのを言えました。
――どうやって最高の送り出し方をしたい?
ウナギ:100%未練なしに辞めていく人は、たぶんひとりもいない。もちろんできたこともできなかったこともあると思うし、その中で、みんなキャリアはバラバラですけど、「ウナギ・サヤカがいるんだったらいいかな」って思ってもらいたい。団体も出どころも違うし、やってきたこともスタイルもまったく違うけど、その人の気持ちも一緒に託してもらえたらいいな、みたいなのはありますね。 それは里村明衣子しかり、清水ひかりしかり。何かしらの形でその人がやりたかったことを繋いでいけたらいいなあと思います。
【引退する5人との試合は「一日でもズレていたらできなかった」】
――まさに里村さんがワンマッチ興行(2月16日、後楽園ホール)のマイクでおっしゃったことですよね。「これからもウナギの夢を一緒に見たい」という。ウナギさんがいるから、ちょっと安心して引退できたんじゃないかと思います。
ウナギ:そうなら嬉しいですよね。まあ、だから、ひとりじゃないですよ。もちろんリングに上がる時はひとりですけど、私は特殊な例で、本当にいろんな人と闘って、いろんな時間を共にしたと思う。それこそ里村明衣子、加藤園子なんかは同期なわけで、あのふたりの関係性と比べたら、それはそれは浅いもの。でも、そこは関係ないと思うし、この先プロレスの未来を作っていくのに、少しでもその人の夢も一緒に連れていけたらと思う。
――里村さん、加藤選手のような関係性に対してリスペクトしつつ、遠慮しないでいけるのが強いと思います。
ウナギ :遠慮すると、自分のやりたいことができなくなってしまう。私の表現って、遠慮せずに伝えるから届くものだと思っているので、そこに関して遠慮はしない。そういう意味では、里村さんとワンマッチをした時から、もう腹は決まっているんですよね。どれだけリスクを負ってでも、「ここはやりたい」と思ったらやったほうがいい。
5 / 6