ウナギ・サヤカが思う今後のプロレス界の成功のカギとは? シングルマッチで闘う引退レスラーたちには「夢も一緒に連れていけたら」 (2ページ目)
――楽しいことをやり続けるためのルールはありますか?
ウナギ:自分のなかで、やりたい・やりたくないは、なんとなくはありますね。
――ウナギさんのなかでは何が"ナシ"ですか?
ウナギ:プロレス界で「キショいな」と思うことの代表例は、スポンサーで「金渡してんだから、写真撮らせてよ」って当たり前にやってくる人。そっちの団体ではやってるかもしれないけど、関係ないじゃん!って。
――スポンサーを募集する動画もありましたが、結局、募集はしているんですか?
ウナギ:けっこう断ってるんですよ。「プロレス好きだから、お金だけ出したい」みたいな人は嫌なんです。本来はスポンサーになるメリットって、そのスポンサーの商品などのPRができたりするからじゃないですか。そこが果たせないのはなんか嫌なんですよね。
あとは「スポンサーだから前に座らせてくれ」とか、キモい。団体によっては「ああ、スポンサーの力が強いんだな」とか、客席から見ていてちょっと気持ち悪い。お客さんが気持ち悪いと思うことはやりたくないんです。
――それよりも、頑張ってチケット代を払ってくれる"ひつま武士(ウナギのファンの総称)"を大事にしているんですね。
ウナギ:そのほうがいいなあと思いますね。お金だけ出す人なんか、いるわけないんですよ。必ず何かの見返りを求めてくる。写真とか、飲みに行こうとか。本当にそれが一番嫌いです。興行とかエンタメの見せ方としてこだわりがあるから、リングに素人が上がるとかも嫌だし。お客さんの気持ちが止まるじゃないですか。
【今まで敬遠されていた部分をいい意味で見せていきたい】
――密着動画を撮影している齋藤圭吾さんにも伺いたいのですが(この日のインタビューにも同行)、ウナギさんはどういう人だと感じていますか?
齋藤:最近、本当にムカついたことがあって。「OKです」って言っていた撮影の台本を、当日に全部ひっくり返したんですよ。その時はムカついたんですけど、今思うと、常に最善を考えている人なんですよね。
ウナギ:プロレスラーあるあるかも。実際、お客さんが入った状態になると、「あれ? なんか今日、雰囲気違うな」みたいになって、ガツンと変えちゃったりする。時事問題じゃないですけど、「今はこれを取り入れたほうがいい」とか、どうしてもあるんですよ。やっぱり、おもろいほうを選択したいから。齋藤さんはめっちゃ準備してくれているけど、ウナは感覚で「なんか違うな」って変えちゃう。そこが一番バトるかもしれない。
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