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【ボクシング】"モンスター"井上尚弥は難敵アフマダリエフに...在米記者たちの勝敗予想はまさかの全員一致 (2ページ目)

  • 杉浦大介●取材・文 text by Sugiura Daisuke

4. 試合展開の予想と結果の見込みは?

キム : 井上は"ボクシングの優等生"で、自分自身と相手の両方を研究するタイプだ。最近の試合でダウンがあったこともあり、序盤はやや慎重に入るだろう。そしてラウンドが進むにつれて徐々にペースを上げ、パンチを組み立てていき、9回か10回あたりでアフマダリエフを仕留める展開になると見ている。

グッダル : 試合はネリ戦のようにスリリングな展開になると思う。井上がダウンを奪われた直後、かなりの盛り上がりを見せたあの試合のように。井上は運動能力、スピード、経験を生かしてMJを徐々に減速させようとするだろう。ただし途中で井上が攻めすぎて被弾する場面もありそうで、そのたびに集中を取り戻す作業をするはずだ。中盤以降には井上が修正を加え、前に出てMJを追い詰める展開になる。最後はコンビネーションでMJを圧倒し、終盤のストップか判定勝利につなげると予想する。

ゴンサレス : 序盤に井上が見えない速さのパンチを浴びてダウンを喫する場面があっても驚くことはない。しかし試合が落ち着き、井上が持ち前のエリート級のプレッシャーをかけ始めれば、積極的にボディを攻め、終盤に右フックのボディでアフマダリエフの膝をつかす展開になるはずだ。そして立ち上がることができず、井上が終盤のストップで勝利を収める――そう予想する。

杉浦 : 井上の中盤ストップ勝ちと予想しておきたい。 ボディ打ちと右ストレートが前半から効果を発揮するだろう。アフマダリエフにダメージを与えても強引にフィニッシュを狙うことは避け、よりていねいに、テクニカルに、理詰めの形で相手を袋小路に追い込むと見ている。

著者プロフィール

  • 杉浦大介

    杉浦大介 (すぎうら・だいすけ)

    すぎうら・だいすけ 東京都生まれ。高校球児からアマチュアボクサーを経て大学卒業と同時に渡米。ニューヨークでフリーライターになる。現在はNBA、MLB、NFL、ボクシングなどを中心に精力的に取材活動を行なう

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