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プロレスラー真白優希は給料未払いでも団体に恩返し 「お客さんを笑顔にできるチャンピオンに」 (2ページ目)

  • 尾崎ムギ子●取材・文 text by Ozaki Mugiko

【給料未払いでフリーになるも、「アイスリボンに恩返しをしたい」】

 2月10日、道場マッチにて、1年以上封印状態にあったトライアングルリボン王座のベルトを持って登場。引退時に所持しており、返上はしていない。自分がまだ王者であると主張し、3月23日に後楽園ホール大会で行なわれた決定戦に勝利。あらためてトライアングルリボン王者となった。

 トライアングルリボン王座は、プロレス界で唯一の3WAY(3人の個人、またはタッグチームが同時に闘う試合)のタイトルである。3WAYの面白さについて、「いろいろな形の技が見られるのが魅力」と話す。

「3人で試合をするのってすごく難しいんですけど、『3人で丸め込みができるんだ』とか、シングルやタッグマッチでは見られない部分が3WAYでは見られる。すごく面白いと思いますね」

 10月19日、後楽園ホール大会にて、ガンバレ☆プロレス所属のYuuriを破り、ついに団体最高峰のベルト・ICE×∞王座を獲得。「へなちょこ真白」と呼ばれていたデビュー当時からは想像もつかないほどの強さを見せつけた。しかし試合後のマイクで、彼女の口から出たのは意外な言葉だった。「株式会社アイスリボンの五嶋(一人)社長と連絡が取れないなか、今日を迎えるのがすごく不安でした」――。

「9月25日の給料日、8月分の給料が振り込まれなかったんですよ。五嶋さんに連絡したら『明日払います』と言われたんですけど、次の日も支払われなくて。また連絡したら、そこから連絡が取れなくなりました。今も連絡は取れていないです」

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