山中慎介が井上尚弥の次戦を予想 ファンが望む中谷潤人との対決は「想像するだけでも楽しい」 (2ページ目)
――ドヘニー選手は、年齢がパフォーマンスに影響している部分もあるでしょうか。
「直近3試合をKO勝ちして尚弥と試合をするチャンスを掴みましが、37歳となると徐々に落ちてくる年齢だと思います。試合までの調整でも体重が落ちなかったり、疲労が抜けなかったりという場面が出てくるでしょうね」
――尚弥選手がスーパーバンタム級で戦ってきたスティーブン・フルトン選手、マーロン・タパレス選手、ルイス・ネリ選手と比べていかがですか?
「その3選手に比べると少し見劣りします。決してドヘニーが弱いというわけではなく、尚弥の相手として考えるとどうか、ということですね」
――現在のスーパーバンタム級で、尚弥選手にとって最も難敵といえる選手は?
「ネリ戦のあと、次の対戦相手に挙がったサム・グッドマン(IBF&WBO1位)も厳しいでしょうし......挑発を続けていたジョンリル・カシメロ(世界3階級王者)も、負傷引き分けだった前戦の小國以載との試合を見た感じだとパフォーマンスはいまひとつ。最も見てみたいのはムラドジャン・アフマダリエフ(元WBAスーパー・IBF統一王者)ですが、いずれにしても尚弥の勝利予想は揺るがないでしょう」
【中谷潤人の進化】
――そんななか、尚弥選手の将来的な対戦相手として熱い視線が注がれているのが、WBCバンタム級王者の中谷選手です。今年7月に、尚弥選手と同じ米大手プロモーションのトップランク社と契約したことも、実現に前進したことになるのではないでしょうか。
「トップランク社は、その対決を見越して契約した可能性が高いでしょう。中谷はバンタム級の統一戦線で、弟の井上拓真と戦いたいと口にしています。中谷が描いているストーリーは、まず同じ階級の拓真を倒し、階級を上げて兄・尚弥との対戦に向かうという流れでしょう」
――中谷選手と拓真選手の統一戦が実現したら、ビッグマッチになりますね。
「拓真もかなり実力がある王者ですからね。ただ、中谷のここ数戦の試合内容や勝ち方は、特にインパクトがありました。バンタム級4団体の日本人王者のなかでは、中谷が頭ひとつ抜けている印象です」
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