荒井優希は「プロレスをやっているからSKE48選抜から落ちた」と言われる悔しさも乗り越えて。目指すは女子プロを代表するレスラー (3ページ目)

  • 尾崎ムギ子●文 text by Ozaki Mugiko

初めての後輩との闘い

――6月12日(日)、「サイバーファイトフェス」に出場されます。山下実優&伊藤麻希&長野じゅりあvs乃蒼ヒカリ&鈴芽&荒井優希という6人タッグマッチですが、かなり手強い相手ですよね。長野選手は3月にデビューしたばかりですが、空手家ですし。

荒井:初めて後輩と闘うんですよ。長野さんは私と違って格闘技をやっていたので、本当に動きもすごいし、もともと持っているものが違うというところは、すごく羨ましい。でも、やっぱり私のほうが1年くらい先に始めているので、絶対負けたくないし、先輩・後輩は関係なく勝ちたいですね。

――山下選手は荒井選手にプロレスを教えてくれた人で、伊藤選手もデビュー戦から意識してきた相手ですね。

荒井:山下さんと伊藤さんは、私の1年目のプロレス人生においてすごく大きな存在だった2人です。もちろん2人の強さは知っているし、長野さんの強さもまだ経験したことはないけど感じてはいるので、「怖いな」と思う部分もあるんですけど、ヒカリさんと鈴芽さんが一緒なので心強い。ともに自分のベストを出して、勝ちたいです。

――山下選手とは、12.18名古屋大会のメインイベントでシングルマッチをされました。やはり強かったですか?

荒井:めちゃめちゃ強かったし、痛かったです。いろんなところから蹴られて、「どっから蹴った!?」みたいな。やっぱりすごいですね。

――山下選手は荒井選手にとってどんな存在ですか?

荒井:一番初めにお会いした選手で、私が何もできない時からゆっくり教えてくれた先輩です。なので他の方には話せないことも話せるし、相談もよくさせてもらっています。山下さんが東京女子の一番先輩なんですけど、後輩たちのことをすごく気にしていたり、みんなのことを考えて行動していたりする姿を見ると、本当にいい団体だなあと思う。「山下さんに成長した姿を見せたい」という気持ちは大きいです。

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