「ぽっちゃりは、脇役じゃない。センターだ!」。まなせゆうなはガンバレ☆プロレスで自分の生きざまを見つけた (2ページ目)

  • 尾崎ムギ子●文 text by Ozaki Mugiko
  • 林ユバ●撮影 photo by Hayashi Yuba

お客様のためにやっちゃうと、その人に届かない

 2020年10月25日付のブログに、体型について悩んでいた過去を赤裸々に綴っている。「現在75キロ。つい最近まで歳を重ねたこと、太っていること、可愛らしくないことに悩んでいました。本当に自分がダメだとおもったし、他のみんなと比べて悲しくなってよく泣いてました。紆余曲折ありまして最近やっとみんなと違くてもいいじゃん。歳を重ねたからこそできることもある。大きいってダイナミックだしかっこいいじゃん。と思えるようになってこれました」――。

「新体操もグラビアも、太っていることが悪だった。けど、大きいことがイイって言う人が増えてきたんです。近くに今成さんもいるし、今成さんがそれを言ったことによって、『実は僕も、まなせさんみたいな大きい体が好きなんですよ』って言ってもらえるようになった。そういう人もいるんだなって思ったら、気持ちがめっちゃ晴れたんですよね」

取材中に笑顔を見せるまなせ取材中に笑顔を見せるまなせこの記事に関連する写真を見る プラスサイズモデルの仕事を始め、下着のアンバサダーも務めるようになった。憧れのモデルはイギリス出身のイスクラ・ローレンス。グラマーな体型で堂々とビキニを着こなす彼女に、まなせは勇気をもらった。自分と同じように体型でネガティブな気持ちになっている人に向けて、「ありのままでいいんだよ」と発信していきたいと考えている。

「誰かのためにっていうんじゃないんです。プロレスで言うと、自分で選んでプロレスやってるじゃないですか。自分のためにやってるのに、だれかのためにやってるって言うと、そのだれかが求めていないことをやったときに、『違う』ってなってしまう。私がやったことを見て、なにか感じてくれたら嬉しいですけど、自分がお客様のためにやっちゃうと、その人に届かないと思う」

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